前処理・粉体塗布・焼付硬化を、プレス工場と同じ建屋の中で一本の自動化ラインとして運転しています。 膜厚・色・密着性は作業者の判断ではなく設備が管理します。リピート品が初回と同じ仕上がりになるのはそのためです。
前処理は全自動のスプレー方式です。油分や残渣を除去し、研磨材が残ることもありません。自動化されているため、一勤務のあいだに結果がずれていくことがなく、数日にわたるロットではこの差が効いてきます。
粉体は恒温恒湿の保管室に置き、季節によって粒子品質が変わらないようにしています。色は RAL 色見本で指定し、ロットごとに分光色差計と光沢計で確認します。
粉体吐出量と電圧はコンピュータがリアルタイムで監視します。複雑形状や構造部品では噴射角度を最適化し、凹部や曲げ返し部まで確実に被覆します。
製作前の段階で塗装可能性を検討できます。エッジ、曲率半径、吊り点の配置を見て、膜厚が溜まる箇所や治具で遮蔽される箇所を洗い出します。設計段階で見つけるほうが、量産段階で見つけるよりはるかに安く済みます。
炉にはワーク温度センサーを備え、炉内空気ではなく部品の実温度を監視しています。熱分布を指定の硬化曲線に合わせることで、ゆず肌・膨れ・色ブレを防いでいます。
耐食性は塩水噴霧試験で検証します。標準は 500 時間以上、案件に応じて 720 時間まで対応します。各ロットは検査データとともに記録されます。
図面から塗装完成まで
4つの段階です。塗装品は焼付け条件と検査記録で評価されるため、どちらも量産前に確定させます。
01図面とDFM塗装可否検討
ハンガー位置、液抜き、ガンが届かない部位を見積り前に確認します。
02前処理の設定
Atotechのスプレー式前処理を、素材に合わせて設定します。
03試作と焼付けプロファイル
爐温は爐温測定計で記録します。膜厚は兼用膜厚計、密着性は碁盤目試験で確認します。
04量産と納品
粉体は恒温恒湿で保管します。ロットはERPで追跡し、宣言書と検査報告書を添えて出荷します。
膜厚範囲、色差、光沢の判定値は部品ごとに技術部门と決めます。公開値ではありません。
対応可能な部品
実際の制約は作業領域です。この範囲内で当工場でプレスした部品は、プレスから塗装ラインへ直行します。
まず技術部门へ
塗装は、確認せずに約束すると数か月後に市場で問題になる工程です。以下はまず技術部门で確認します。